editor_nagatomi永富千晴

わたしの住んでいるところには大きな公園がある。
若いカップルが仲良く手をつないで歩いていたり、
ひなたぼっこしながら話をしている姿など、
微笑ましい光景がよく見られるようになった。

ずっといい関係が続くといいのにな…。
そんなことをニヤニヤとひとり想いながら歩いている。

確か、あの頃、いい匂いだな、と思われたくて
香水を色々と探していたときかもしれない。

背が高く、すっきりした顔立ちで、
女の子らしいところがひとつもなかった私にとって
いい匂いがする、ってことは、特別なことだった。
女の子らしく、ふわんと、柔らかく…
自身にないものを香りでだったら補えるかもしれない、
そんな期待感を香りに寄せていたんだと思う。
母の鏡台にあった、ニナリッチを拝借したのが小学生の頃。
そして、イメージにイメージを重ねて、ようやくたどり着いた
最初の香りが「カルバン クライン エスケープ」。
ちょっとスイカのような甘い香りがする。
仲良くしていた男性と大人になってから再会すると
香り変えた? と言われることが何度かあった。

香りは記憶に残る、と言われているけれど
やっぱり、本当だったんだ。

大人になってからも、香水好きはむかしとなんら変わらない。
だけど知識のないあの頃のほうが、ずっと女の子らしい気持ちで
選んでいたような気がする。

だからたまに、エスケープを取り出して
くんくん、と匂いをかぐと
控えめだった頃の自分に戻れるような気がして。
いまの我の強さを、反省したりもしている。

公園で見かける女の子たち。
どんな香りを忍ばせているのかな…。

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